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「建設コンサルタント技術者 ―今昔物語―」 第6回

2016-04-05

第2技術部長 松井 義昌

第6回 「健全な社会インフラを将来世代に繋ぐ」

社会インフラは,我が国の経済社会や人々の生活を支える上で欠くことのできない重要な施設です.しかし,一般に,時間経過とともにその機能は低下していきます.このため,その機能がいたずらに低下していくことのないように適切な維持管理することが求められます.

社会インフラの整備は,長い時間と多額の費用を要する事業です.一度整備された社会インフラは,現在と将来の生活や経済のあり方に膨大な影響を与えると考えます.このことは,社会インフラに関する現世代の意思決定は,その世代だけではなく将来世代の豊かさや安全・安心にも影響すると言えます.

現在の維持管理の方策として長寿命化が言われています.人口減少や財政制約の顕在化といった状況の中で,社会インフラの老朽化に的確に対処していくためには,将来を見通した計画的な取り組みにより維持管理・更新にかかるトータルコストの縮減を図りながら,既存の社会インフラを良好な状態で維持していくことが重要と考えます.

これまでの維持管理は損傷が進んでから補修を行う対処療法的な「事後保全」が中心でしたが,損傷が小さいうちに補修を行う「予防保全」の考え方を積極的に取り入れることで,長寿命化が図られ,結果として将来にわたる維持管理コストをトータルで削減することができます.

社会インフラを健全な状態で将来世代に繋ぐには,技術的な対応だけではなく,将来を見通した施策の実施が重要であることが分かります.社会インフラを維持管理する人々だけではなく,利用・活用する人々の意識が最も重要であると考えます.

建設コンサルタント技術者として,「社会貢献を心に抱き」社会インフラを健全な状態で将来世代に繋ぐことを使命として頑張ろう!

(参考資料:国土交通白書2014 平成25年度 年次報告)

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